オハイオ州立大学ジョージワシントン・カーバー・サイエンスパーク・スターラボ地上実験室の起工式典に出席

・3月8日 デジタル・データサイエンス・量子情報科学における米オハイオ州立大学(OSU)※1幹部と日本との産学協力についての打ち合わせで代表武田はOSUを訪問(武田は同大学院理学部卒、物理学でPh.D.取得)。 

<武田からの報告>

 オハイオ州立大学で他の米大学、NASA、オハイオ州、また米産業界と協力して作るポストISSの商業用低軌道型人工衛星ジョージ・ワシントン・カーバー(George Washington Carver)・サイエンスパーク・スターラボ地上実験室(TAF)設備の起工式に招待された。                    

 名前のカーバー(Carver)※2は、20世紀前半の米国を代表するイノベーター・植物学者の名前である。また、オハイオ州は、有人動力飛行機のライト兄弟、宇宙飛行士のジョン・グレン、またニール・アームストロングの出身地であり、航空・スペースへの関心が高く、OSUには、両宇宙飛行士を記念した講座等がある。 

[*1] 日本では対西海岸や東海岸の大学連携が注目されるが、中西部にはOSUをはじめ、ミシガン大学、パデュー大学、ウィスコンシン大学など、ビッグ・テンと呼ばれる大学があり、これらの大学は、データサイエンスや量子情報科学、半導体の研究に突出しており、これらの大学との連携も大事である。

[*2] カーバーの名前の由来 - George Washington Carver(1864-1943)  (写真:google 引用)

 奴隷の子としてミズリーで生まれる。幼児期に両親を失い、所有者であったカーバー家が引き取り育てた。若い時に植生に興味を持つきっかけがあり、苦学して大学に進み、植物・農学を本格的に学んだ。当時の南部は綿花栽培の連作で土地は疲労しつくしていた。彼は卒業後に南部一帯の農民たちにピーナツ、大豆のようなマメ科の植物を綿花と交互に栽培する輪作の大事さを説き、またピーナツやイモ栽培を定着させた。これらの産物の用途も開発し広めたのである。口癖の一つには、「ピーナツやイモさえあれば、世界の飢餓は防げる」であった。

 現在の”永続する農業”パーマカルチャー(permaculture=permanent agriculture)の先駆者、またアメリカが生んだ創意工夫の人の一人として位置づけられている。19世紀の奴隷解放が新たにイノベートな人をもたらした例である。

The George Washington Carver Science Park at The Ohio State University is officially “open” with an exciting science experiment! 

* オハイオ州立大学での宇宙地上設備の起工式に参加

 https://voyagerspace.com/insight/voyager-celebrates-grand-opening-of-george-washington-carver-science-park-facility-at-the-ohio-state-university/

Starlab, a commercial low-Earth orbit space station, will host the George Washington Carver Science Park and be operational by 2027.

* オハイオ州は、ホンダや花王をはじめ多数の日本企業が進出しており、州の旗艦校としてOSU(https://news.osu.edu/ohio-state-hosts-grand-opening-for-terrestrial-science-park/)は大学の幹部をあげて日本との産学協力を強く望んでいる(既に、同大学はデータサイエンス等では、筑波大学や名古屋大学等の連携を進め、さらに宇宙での産学連携を望んでいる)。 

* TAF(前記の地上実験室)の一部はオハイオ州立大学が管理する敷地に隣接して作られる。コロンバス郊外にあるこの敷地は、北米最大のTRC(運輸研究センター)の施設があり、オハイオ州立大学のDeanと一緒に視察し、テストドライバーとHonda NSXに試乗する機会を持った。

 

* オハイオ州立大学の宇宙実験室の地上相似実験室はこの敷地に隣接して作られる予定。