【Rapidusが目指すグローバルエコシステム】第76回無名塾(2月24日開催) 講師:小池 淳義氏 (Rapidus株式会社 代表取締役社長兼CEO)

<塾僕 武田の冒頭発言>

日本の半導体産業の最前線に立たれているのが小池社長、あるいはRapidusであると私は考えている。

米国の対中技術規制は締め付けが強まっているが、それにもかかわらず中国の半導体産業の進展は止まっていない。日経報道や米国側の対中調査の報告でも、そうした現状が指摘されている。

理由として、これまでは中国政府の国家資金の大量投入、あるいは合法・非合法を問わぬ手段による先端技術・人材の確保が語られてきた。しかし最近の米国報告では、それ以上に「産業と政策を一体で動かす体制」そのものの存在が指摘されている。ここが重要だと考える。資金を投じて支援することは大事であるが、真に問われていることは出資の額だけではない。政府・大学・企業がどう連携し、協業し、持続的に成果を生み出す構造を築けるか。日本の発展モデルをどう再設計するか。そこが核心である。

政権は積極財政と安全保障政策を同時に進める方針を明確にしているとも報じられている。3月には総理が訪米し、トランプ大統領との新たな日米関係を協議するとの報道もある。その中に半導体やAIを中心とした先端技術協力も含まれると私は考えている。いま日本は、政府・企業・大学が一体となって未来を構想する新しい段階に来ている。日本の発展モデルをどう再構築するのか。本日の小池社長の話が、その問いを私たち一人ひとりが改めて考える契機となることを期待している。