【Science, Technology, and Innovation in the Foreign Policy of US and Japan】第56回(2021/05/21 )無名塾(オンライン)開催 講師:ウイリアム・コルグレイザー博士
講師:ウイリアム・E・コルグレイザー博士 【AAAS米科学振興協会Senior Scholar、Science & Diplomacy編集長、ジョン・ケリー元米国務長官の科学技術補佐官、国連事務総長科学技術アドバイザー10人委員会初代共同議長(国連で定めたSDGs推進のための委員会)】 SDGs、デジタル時代における日米協力、科学と外交、また次世代の人づくりについて話題提供して頂き、産官学からコメント・質問が多数ありました(内外から79名参加)。 <塾僕武田のコメント> ビル・コルグ➡ 開催一覧 | Share it now!
【激動の世界情勢と日本の覚悟】第55回(2021/03/16)無名塾(オンライン) 講師:杉山晋輔 前駐米大使
<塾僕武田のコメント> 3月13日にQuad(クアッド)第1回首脳会議が開かれました。Quadは英語で「4つ」の意味で、自由や民主主義、法の支配といった共通の価値観を持つ日本、アメリカ、オーストラリア、インド、この4カ国の首脳が経済、安全保障等について話し合いを持つ場で、今回の会議は、バイデン大統領が大変熱心に進めて来られたと聞いています。ただ、この考え方は米国の戦略ではなく、実は第1次安倍政権の時に安倍総理が、この4カ国での戦略的な対話が必要ではないかという話をされ、第2次安倍政権の日本外交の基本である➡ 開催一覧 | Share it now!
【19】日本のデジタル戦略を考える―日米デジタルテクノロジーのエコシステムづくりの前提へー
中国のデジタルテクノロジー戦略に対する米国の態度と戦略 5G、AIについての米国の態度を確かめてきた。また、これらテクノロジーの導入を自国の世界覇権を達成するための武器(手段)とした中国の戦略を確かめた。中国の戦略のベースとなったのはMLP「国家中期科学技術開発プログラム」で、これは2006年に導入し、2007年に正式に第17党大会で承認されている。この後、中国共産党はこの実現のために高度に発展した戦略をたてた。これらの内容の一部には米国(西側)より情報戦で合法的・非合法的にこれらを抽出、学び、ついには➡ 開催一覧 | Share it now!
【18】AI(人工知能)への米国の態度と戦略(5)AI大国の衝突の行方
アリソンのAIでの米中比較 アリソンの話にもどる。彼は先の「AI大国の衝突」の中で、CCP(中国共産党)のリーダーたちが企業ぐるみのAIの発展に腐心している中国を総括し、これへの米国の対応を提唱した。それらは、 ・米国は中国の挑戦に目覚める必要がある。それは自分たちが、深刻な競争相手に直面しているという認識である。本来、競争は米国の中核的価値で、また、科学とその応用は、研究者(チーム)が競争で進歩する。 ・また、米国の競争はスマートである必要がある。14億人を有した中国は一見ML(マシンラーニング)が中心➡ 開催一覧 | Share it now!
【17】AI(人工知能)への米国の態度と戦略(4)CCP(中国共産党)のAI戦略
米国の政策決定コミュニティの間では最近のAIをはじめとする中国の動向に多くの関心が集まっており、表面的な報告ではなく、より深く、中国の内的な部分に立ち入った報告書が出されだした。ここでは、その一つ、アレン(Gregory C. Allen)の「中国のAI戦略の理解;AIと国家安全保障への中国の戦略的思考への手がかり」を紹介しておきたい。それは、習主席を始めとするCCPのリーダー、そしてCCPをまもるPLA(人民解放軍)が「AI汎用技術説」についてどこまで理解し、また、その推進を行っているか、という報告で➡ 開催一覧 | Share it now!
【16】AI(人工知能)への米国の態度と戦略(3)米中の技術力は拮抗している
アリソンが見るAIでの米中比較 アリソンの話に戻す。彼は大意「米国の多くの人は、米国ではこれらの分野でのリーダーシップは非常に安定しており、挑戦者はでてこないと信じている」、また「中国は同等の競争相手」以上になれない、と主張する人も多いが、この両方とも間違っているとした。彼は、中国のAIの商業的および国家的安全保障の適用では、米国のフルスペクトルの競合他社になっている、としたのである。 また、彼は両国のAIの製品マーケット、フィンテック(金融)マーケット場、あるいは研究成果(論文、特許数)、人材教育等を比➡ 開催一覧 | Share it now!
【15】AI(人工知能)への米国の態度と戦略(2)トゥキディデスの罠―米中の戦争は回避できるのか
先のASG(アスペン研究所戦略グループ)の会議にはハーバード大のアリソン(Graham Allison)も参加し、著書「Destined for War: Can America and China Escape Thucydides’s Trap?」で警告したトゥキディデスの罠(The Thucydides Trap)に沿い、現下のDestined for War米中での安全保障についての話をした。注でトゥキディデスの罠の外郭を示した。 注:トゥキディデス(Thucydides)の罠 ➡ 開催一覧 | Share it now!
【14 】AIへの米国の態度と戦略(1)AIが支配する世界はもう始まっている
【14】~【18】では、AI(人工知能)を巡る米中の競争について、米国の研究機関による中国の見方を紹介していく。 AIが最も威力を発揮するのはガバナンスとサーベイランス AIについては、これまでオクスフォード大のオズボーン(Michael Osborne)の多くの労働人口が代替え可能になるという「AI雇用喪失説」から、シンギュラリティ大(Singularity University)のカーツワイル(Ray Kurzweil)の2045年にはAIが人間並みの知能を備えた「シンギュラリティ(技術的特異点)が➡ 開催一覧 | Share it now!
【13】5Gを巡る中国政府の戦略(4)CCP(中国共産党)の世界5G標準戦略
DIBの提言書は、後者については「中国政府は5Gの企画・標準を重視する政策」をとったとした。具体的には、習近平の元で出された「チャイナドリーム」ビジョンと「Made in China 2025」ロードマップを指している。この中で、「CCP(中国共産党)の最優先事項である中国の社会安定と経済成長はAIと5Gの2分野により達成される」し、失敗は、中国政権に対する直接の脅威と見なされているとした。 習の「AIでの中国国家戦略」については、次の章で取り上げるため、ここでは5Gに限定する。先の提言書では、CCPは「➡ 開催一覧 | Share it now!