Takeda’s Eye
<連載>トランプ2.0政権が描く未来への地図 【第2回】トランプ2.0政権の未来への布石と科学技術政策
1月20日、ワシントンDCは寒波に見舞われる中、トランプ大統領の就任式が米国議会議事堂で執り行われた。ロタンダと呼ばれる円形の建物は米国が誇る美しい建築の一つだが、式典をより華やかにしたのは、その内部の装飾ではなく、出席者たちの顔ぶれだった。 トランプ陣営に総額2億7000万ドル(約400億円)を献金したイーロン・マスクをはじめ、アマゾンのジェフ・ベゾス、メタのマーク・ザッカーバーグ、グーグルのサンダー・ピチャイ、アップルのティム・クックら、ビッグテックのトップが一堂に会した。これらの企業は、頭文字をとっ➡ 開催一覧 | Share it now!
<連載>トランプ2.0政権が描く未来への地図 【第1回】トランプ1.0政権時の科学技術・教育の政策について
第1回:トランプ1.0政権の科学技術・教育政策を振り返る トランプ1.0政権(トランプ政権1期)は、2016年の大統領選でヒラリー・クリントン氏を破り、既成政治に対する変革を求める国民の支持を背景にスタートした。トランプ氏の「America First(米国第一主義)」のスローガンのもと、メキシコ国境の壁建設やTPPからの離脱、低学歴白人中間層の生活改善など、多くの政策が展開された。これらの政策は共和党関係者からは支持されたがメディアやエリート層から強い批判を浴び、稀に見る「ハネムーン期間」なしの政権がス➡ 開催一覧 | Share it now!
<連載コラムについて>トランプ2.0政権の展望
2025年1月6日に米上下両院連邦議会の合同会議が開かれ、トランプ次期大統領の当選が正式に確定した。1月20日から新政権がスタートする。トランプ氏は大統領選に4年の間をおいて2回目の当選を果たしたことになるが、これは132年前のグローバー・クリーブランド大統領以来のことである。非継続大統領としては、米国の歴史上、二人目となる。 現在、日本のメディアはこぞってトランプ大統領の再登場を伝えている。中には「帰ってきたプロレス大統領 日本は焦らず備えを」、あるいは「トランプ氏再登板前夜、よぎる8年前の悪夢」と言っ➡ 開催一覧 | Share it now!
メッセージ:『時代は後戻りしない – CETの地政学:新たな時代へ』
◆武田のメッセージ◆ 激動の中では、私たちの多くは時々の貿易摩擦、ウクライナ紛争、中東紛争、そして懸念される台湾有事といった出来事だけに関心をもちがちである(当然大きな関心事ではあるが)。その最中でも、実は、米欧、あるいは中国、シンガポール、韓国、インドといった国々では、現在の激動期を超えて次の発展の基盤づくり、新たな繁栄を目指すためのテクノロジーとして「CET」を定着させている。「CET」とは、Critical and Emerging Technologiesの略で「重要・先端技術」➡ 開催一覧 | Share it now!
【宇宙開発利用戦略への一考察~最近の世界の動きと日本が強化すべきこと~】第66回(2023/9/4)無名塾開催 講師:中須賀 真一(東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻航空宇宙システム学講座 教授)
◆冒頭挨拶◆ 塾僕武田 本日の講師、中須賀先生は、外務省欧州局の中村参事官からご紹介頂いた。本日、参事官はパリで開催されている国際法協会150周年の会合に出られているが、宇宙法のパネリストとして世界から招待された6名のうちのひとりである。 国際法協会は、国際法の世界最古の学会と聞いているが、まさしく“とんがった”専門性をもつ外交官だと思う。 中須賀先生は、宇宙機器システムや超小型衛星の研究では世界をリードし、また関係者が次々代わり細切れになりがちな日本の宇宙政策に一貫性を持たせてやられている方だと伺って➡ 開催一覧 | Share it now!
【QISE(量子情報科学工学)について日本の課題】第65回(2023/5/23)無名塾開催 講師:根本香絵(沖縄科学技術大学院大学(OIST)量子情報科学・技術ユニット 教授 OIST量子技術センター長)
◆冒頭挨拶ー塾僕武田◆ この数年、米中の経済摩擦、パンデミック、ウクライナのロシア侵攻といった激動が立て続けに起きているが、これを世界のソートリーダーの中心の人たちは、新たな時代へと向かう“大転換”が起きていると捉えている。そして、サイエンスが次の時代の繁栄と安全保障でもっとも要になるものとしてアメリカ、中国、EU,グローバルサウスの国々は動き出した。 アメリカは、昨年8月にCHIPS&SCIENCE法案を成立させた。法案は【Division A: CHIPS ACT OF 2022】、【Divis➡ 開催一覧 | Share it now!
武田のメッセージ:『時代は後戻りしない - 大転換の時代へ』
米中貿易摩擦、新型コロナ(COVID-19)に加え、昨年はプーチン大統領のウクライナ侵攻という思いもかけぬ事態がおきた。2023年に入って世界の激動は一層大きくなっている。 ただ、これは決して、世界の終わりを意味するのではない。逆に、新たな時代への幕開け、世界は大転換し、新たな流れを追いかけだしたと見るべきである。 ショルツ独首相は、昨年2月24日のプーチン大統領による突然のウクライナ侵攻の3日後、ドイツ連邦議会で、この侵攻に対してのドイツ政府の固い決意をもった演説を行った。彼はこの演説のタイトルに「➡ 開催一覧 | Share it now!
【官邸四階から見た安倍政権の真実】第64回(2023/2/1)無名塾開催 講師:谷口智彦(慶應義塾大学大学院 教授)
◆塾僕武田の冒頭挨拶◆ 安倍元総理のスピーチライターをされた谷口さんを紹介する。日経ビジネスで20年の経験の後、外務省に移られてから外務大臣のスピーチを担当、安倍政権ができた後に総理のスピーチを担われた。 2015年に、私は谷口さんの素晴らしさを知る機会があった。この年、安倍総理が訪米し、アメリカ議会で演説されたときに、ちょうど私は会合がありワシントンに滞在していた。演説の内容は、総理ご自身、あるいは周辺の方々がしっかり準備されているから間違いないとは思っていたが、日本のマスコミには「安倍政権は国粋主➡ 開催一覧 | Share it now!