7月 Voyager Space社マンバー氏を囲む意見交換会について

 Voyager Space 国際・宇宙ステーション担当社長のジェフリー・マンバー氏からの連絡で7月の来日の機会に、オハイオ州立大学等と進めている低軌道型(LOE)宇宙ステーションStarlab計画等を通じて各国が協力して研究できる今後の宇宙空間の商業モデルについて急遽、企業・大学関係者との意見交換の場を持つことになった。この目的は、LEOという新たなイノベーションを生み出す空間でいかに連携・コラボレーションを進めるか一緒に考える場づくりである。このような機会が日本の大学・企業との連携を促進し、将来を潤す流れを今後本格的なものに移行させてほしいと考えている。

 2023年3月にオハイオ州立大学(OSU)の商業用低軌道型人工衛星ジョージ・ワシントン・カーバー(George Washington Carver)・サイエンスパーク・スターラボ地上実験室(TAF)の起工式に招待され、より詳細はホームページに記したが、オハイオ州は有人動力飛行機のライト兄弟から、宇宙飛行士のジョン・グレン、またニール・アームストロングを輩出した州であり、航空・スペースへの関心が高く、オハイオ州立大学には両宇宙飛行士を記念した講座等がある(OSUは武田が物理学Ph.D.取得の母校)。

追記:日本では対西海岸や東海岸の大学連携が注目されるが、中西部にはオハイオ州立大学をはじめ、ミシガン大学、パデュー大学、ウィスコンシン大学など、ビッグ・テンと呼ばれる大学があり、これらの大学は、データサイエンスや量子情報科学、半導体の研究に突出しており、これらの大学・州との連携も日本にとって大変大事である。