9月11日~12日開催 第8回日米デジタルイノベーションハブ・ワークショップ開催(於:オハイオ州立大学)について
本年9月11日から2日間に渡ってオハイオ州立大学において「日米デジタルイノベーションと最先端技術」についてのワークショップが開催された。このワークショップでは日米両国の16大学、22企業と9政府関係機関から総勢194名の参加があった(9月10日のレセプションも含む)。2日間の会合では最先端の科学技術研究開発と国際連携の促進を目的に半導体技術、量子情報科学、人工知能研究、次世代交通技術、宇宙利用の各分野において基調講演がなされ、パネルセッションにおいても活発な意見交換が行われた。(https://erik.osu.edu/us-japan-workshop) 私が常々思うことは、国際協力の場づくりの大事さである。また、CETにおいても夫々の研究だけでなく、量子コンピューティングやAI、半導体、セキュリティ等の分野との協力関係の重要性である。分野の最先端の情報を共有し、諸課題に対するオープンな議論により産官学が共通の問題意識を養成できる場づくりが急務である。
<参加大学 日本サイド> 筑波大学 東北大学 上智大学 慶應義塾大学 名古屋大学 大阪大学 広島大学 九州大学
<参加大学 米国サイド> Ohio State University Purdue University University of Maryland Johns Hopkins University NC State University Case Western Reserve University University of Oklahoma University of Michigan
~追記~
2024年4月の 岸田総理訪米の際にバイデン米大統領と首脳会談後に出された共同声明のファクトシートには「日米デジタルイノベーションハブ・先端技術ワークショップ」のイニシアティブのもとでの取り組みを日米両国が支持する旨が明記されている。(https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100652147.pdf)
日本語版仮訳抜粋:新たな科学技術パートナーシップの立ち上げ 日米両国は、米国務省の「科学技術を通じたグローバル・イノベーション(GIST)」プログラムを通じ、イノベーションを促進し、知識交換を円滑にし、また、科学技術に貢献する起業家の取組を推進するパートナーシップを発表する。日米両国はまた、「日米デジタルイノベーションハブ・先端技術ワークショップ」のイニシアティブの下での、デジタル及び新興技術の管理能力向上を目的とした人的資本育成に向けた大学及び企業間の共同の取組を支持する。