『時代は後戻りしない – CETの地政学:新たな時代へ』

 激動の中では、私たちの多くは時々の貿易摩擦、ウクライナ紛争、中東紛争、そして懸念される台湾有事といった出来事だけに関心をもちがちである(当然大きな関心事ではあるが)。その最中でも、実は、米欧、あるいは中国、シンガポール、韓国、インドといった国々では、現在の激動期を超えて次の発展の基盤づくり、新たな繁栄を目指すためのテクノロジーとして「CET」を定着させている。「CET」とは、Critical and Emerging Technologiesの略で「重要・先端技術」と訳される。これらの国では、次の発展の基盤づくりにCETの導入戦略をどう進めるかに傾注しており、「CETの地政学」が最も重要な時代に入った。

 世界は、必ずこの激動期を超える時代がくる。激動前の時代に回帰するのではなく、これを超える新たな時代に向かう。日本も次の時代の繁栄を目指すCET導入の戦略をどう進めるか、が最大の課題となっている。武田修三郎